9月9日

 大会最終日は抜けるような晴天だった。


11:00過ぎにスタートしたエンデュランス走行。一周目、二周目までは慣らし走行でゆっくりと走っていたが、三週目以降徐々にスピードを上げ、9週目で最高タイム77秒を記録。11週の走行を無事に終了しドライバー交代を行った。ここでコースにオイルが漏れていることがわかり、しばらく競技は中断。改めて再開した走行でドライバーは最初から80秒を切る走行を行い、順調にタイムを伸ばしていった。ところが最高タイムとなる74秒を出した次の週、コース中盤で突然のスピン。動き出す気配を見せない車両にみなの祈るような瞳が集中した。スピンから約15秒後、ようやくエンジンが回り、車両はゆっくりと動き出した。

 スピンの影響は大きかった。この周のタイムは104秒。それでも持てる力を出し切るかのように走行するドライバー。19、20、21と周回を重ね、ついに最終周へ。チームからのメッセージが流れる中、22周目を走り終えたドライバーは拍手と歓声の中、迎えられた。記録は29分49秒053、得点は214.81/400、順位は13位だった。

 すべての大学の走行が終わったのは15:30だった。全体での写真撮影を終えた関係者は表彰式会場へと移った。京都大学の総合成績は12位、得点546.8/1000だった。

 二年連続の完走を成し遂げ、昨年度より順位を上げたことによって、メンバーの表情は歓喜と満足感に溢れていた。一方で目標としていた六位入賞には及ばず、また目標得点にも達しなかったことでそれぞれの胸中を無念の思いが去来したのも事実であり、来年こそはとの思いを胸に一同会場をあとにしたのであった。

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