9月13日(大会最終日)
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 朝のうちはやや曇りであったが徐々に晴れ間も見られ、雨が降ることも無く良いコンディションの中で、大会最終日の競技は進められた。午前中は引き続きエンデュアランスの走行、集合写真の撮影が行われ、その後に約1時間かけてデザインファイナルが実施された。京都大学は前日のエンデュアランスでは無念な結果に終わったが、最後まで出来る限りのことはやり遂げたいとの思いから、これまでデザインファイナルの準備を入念に進めてきた。
 デザインファイナルは11時過ぎからの開始となった。参加するのは動的競技でも上位を占める大学ばかりであり、やはり上位を狙うには全ての競技で隔たり無くポイントを稼ぐことが必須であることが分かる。 デザインファイナルは観覧席の前でマイクを使用して行われる公開審査である。デザイン審査の時と同様、審査員を前に我々の設計の工夫点をアピールした。


▲▼ デザインファイナルにて 審査員の方の質問に答える

 今年はカウルの外観上の特色が目に付くようで、カウルに関する質疑応答の場面が幾つか見られた。また、シャシーとの連携がうまく機能して実現できたフレーム構造についても好評価であった。
 デザイン審査の結果は点数132 / 150点で順位は5位とデザインファイナル出場校の中では最下位と、振るわない結果ではあったが、デザインファイナルに出場できたことはこれまで静的審査に弱いと考えられてきた京都大学にとって大きな進歩であると思っている。

 午後には大会の表彰式が行われた。特別賞を含めると各種各様の賞があり次々に受賞校が読み上げられてゆく。その中で、京都大学は大会参加校の中でも、チーム運営が最も優れていたチームに与えられるASME-JAPAN特別賞を授与した。この賞は昨年度も頂いた賞であり、昨年度の京都大学のまとまりあるチームイメージが、その場限りではないことを証明することができた。
 京都大学の総合成績は参加校65校中15位であった。昨年度は総合成績6位であり、本年度はエンデュアランスで完走できなかったことが順位を落とした最大の要因であることを思うとやりきれない思いがメンバーの中にはある。それ以外の競技では入賞校に引けを取らないポイントを稼いでおり、エンデュアランスで完走できれば入賞は確実であった。来年度こそは上位入賞を確実に果たしたい思いである。表彰式は滞り無く終わった。
 この日は宿に帰り、今年1年間の活動をメンバー同士で労い、来年度に向けての意気込みを語り合った。

大会結果
デザインファイナル  5位 (132 / 150 点)
特別賞   ASME-JPAN賞
総合順位  15

 今回の大会期間中には実に様々なイベントが同時に行われており、プレゼン審査の視察やコスト審査の勉強会にも参加し、新年度に目を向けた取り組みも行ってきた。また、他大学の走行や車輌の見学は今後の我々の設計に向けても非常に役に立つものであり、メンバー各位時間を見つけてはそれぞれ具体的な目標を持って会場内を回ることを意識してきた。ここで得られたことをどのように生かして行くかが今後の課題である。

 こうして2008年度の第6回全日本学生フォーミュラ大会は各メンバー様々な思いを胸にして幕を閉じたのである。

 最後になりますが、大会期間中には日頃お世話になっているスポンサーや先生方にもお越し頂き車輌をご覧にいれ、多数の応援の言葉をかけて頂きました。特にエンデュアランスの競技に立ちあった方々には競技の後もピット内に足を運んで頂き、メンバーを激励して頂きました。必ずしもご期待に沿える結果とは言い難く心残りではありますが、来年度こそは皆様の驚くような素晴らしい結果を残したいと思っています。
 実に多くの方々の支えがあってこその活動だという感謝の気持ちを常に絶やさずに活動を続けなければと気を引き締めて来年度につなげてゆきます。来年はより強いチームでエコパに戻ってくることでしょう。今後もこれまでと変わり無いご声援、ご支援のほどどうかよろしくお願い申し上げます。


▲ 大会の終わりに
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