9月12日(大会最終日)
Previous Top

 大会最終日です。朝からエンデュランスを終わらせていない大学は走行を行い、全体での集合写真を撮影し大会最終競技であるデザインファイナルがデザイン審査上位5校により行われました。デザインファイナルは観覧席の前でマイクを使用して行われる公開審査で、観客全員にその模様が伝わるようになっています。
 デザインファイナル進出校はどこも、動的競技においても上位を争う大学ばかりであり、動的競技と静的競技、共にバランスよくポイントを稼ぐ戦力が無くては、決して総合上位を狙うことは叶わないことを裏付けるものでした。そこにはものづくりの総合力を競うという大会の趣旨を体現するような、錚々たる顔ぶれが揃っておりました。
 各大学がデザイン審査同様、車両の設計の工夫点をアピールしていきます。審査員の質問にも丁寧かつ適切に答える様は大変勉強になるものでした。自信のある受け答えができるのは、設計の中身についても十分に練られており、その裏付けがあればこそだと言えます。十分な検討と事前の準備は徹底して行う必要がありますし、何よりもデザイン審査で高得点が取れるという事は、即ち自ずと良い車両であると言える事を忘れないようにしなければと思います。


▲ ピットの様子

 大会最後に表彰式、閉会式が行われました。各競技から特別賞まで多様な賞が次々と発表されてゆきました。 この日に発表された結果によると、我々京都大学はエンデュランス・燃費の競技において184 / 400点で19位でした。結局、総合点は473.55点となり、総合順位17位という結果となりました。また、全種目完走した大学に贈られる日本自動車工業会会長賞を獲得しました。エンデュランス完走は果たせたものの、動的・静的競技を含め、全体的に順位が振るわなかったことには、我々の甘さを突きつけられる思いでした。

動的競技 得点 / 配点 順位(65チーム中)
エンデュランス・燃費 184 / 400点 19位
総合結果 473.55 / 900点 17位

 宿に帰ってからは今年1年間の活動を振り返り、改善すべきことを確認した上で、来年度の上位入賞をメンバー一同固く約束し合いました。この決意が言葉だけで終わらないことを来年度そして、その次年度の大会で示したい思いです。 こうして2009年度全日本学生フォーミュラ大会は幕を閉じました。

 最後に、大会期間中には日頃お世話になっているスポンサー様やサポーター様、先生方にも大勢お越し頂き、激励の言葉をかけて頂きました。観戦においでになった皆様、お忙しい中お越し頂きまして誠にありがとうございました。本年度はエンデュランス完走を果たしたとは言え、御期待に沿える結果とは言えないことが心残りです。しかし、来年度・再来年度には京都大学KARTの史上過去最高となる結果を残すことをここに誓います。 我々がこの活動を続けることができるのも、この環境を整え、支えてくださっている多くの方々のお力添えがあってこその賜物であると思います。スポンサー・サポーターの方々をはじめ、大学の先生方や工場の技官の方々、皆様に対する感謝の気持ちを忘れずに活動を続けなければ、と気を引き締めて来年度の活動につなげてゆきます。そして我々自身にはこの活動に対する意義や目的をはっきりさせて意味のある活動にする使命があります。
 来年度は確実に結果を出すことで我々KARTの決意を証明してみせるつもりです。皆様には今後もこれまでと変わり無いご声援、ご支援を賜りますよう切にお願いしつつ、大会報告を終わらせて頂きます。


▲ 来年こそ
Previous Top