アルミフレーム
エンジン制御
サスペンション
ドライカーボン

R6エンジン 我々KARTはYAMAHA様よりご提供頂いているWR450のエンジンを使用しています。
この高性能エンジンのポテンシャルを十分に引き出し、かつドライバーにとって扱いやすいエンジンにすることを目標に開発を行っています。

高性能のバイクからエンジンをそのまま移植して用いたからといって、戦闘力のあるエンジンに仕上がるか、といえばそうではありません。
ここに学生フォーミュラでエンジン開発を行う上で最も重要なファクターである吸気制限が立ちはだかります。
φ20のリストリクター、シングルスロットルという制限のため、バイク純正のECUを用いてもエンジンはまともに回らないのです。

KARTでは初年度より純正ECUの燃料噴射信号を補正し、適合を行うといった方法をとってきましたが、純正ECU内部でどのような処理を行っているかがわからないため、不十分な制御となっていました。

そこで2007年度、5号機よりECUを汎用ECUのMoTeCに変更し、一から燃料、点火マップ製作を行いました。
もちろん最初から走るはずもなく、まずは点火、そしてアイドリングと順を追って制御していくことで、エンジン内で起こっている自然現象を少しずつ自分たちで把握していきました。

5ヶ月間

それは我々がようやく車輌を走らせるに至るまでにかかった時間です。

燃調マップ 走行に走行を重ね、走行中の空燃比や他の様々なデータを解析することで、導入した年にも関わらず、十分に戦闘力をもったエンジンに仕上げることが出来ました。

現在ではさらに細かな制御を目指し、シャシーダイナモ上で実走行ではデータをとることが不可能な領域のセッティングを行っています。

また、エンジン単独での試験を行うために、エンジンベンチの開発も行いました。


エンジン制御は奥が深く、まだまだ勉強することが尽きませんが、日進月歩で日本一、世界一のエンジンを目指します。