アルミフレーム
エンジン制御
サスペンション
ドライカーボン

2号機ジオメトリ KARTシャシー班では初年度から追求するものがあります。それが

「タイヤを100%使うシャシー」

です。

全パーツの中で唯一地面と接し、地面を蹴る役割を果たすタイヤはエンジンの駆動を車輌に伝える重要なパーツです。
すなわちその力を最大限に使えるようにすることはクルマを速くすることと同義。我々はそれを常に追求しております。

しかしそのシンプルな追求の行く手には常に困難がつきまといます。
初参戦の零号機には、このコンセプトなどあってないようなもの。
「走ればよい」という指令のもと、バギーから転用したアームに巨大なアップライトがついた非常に不恰好なものでした。

その後も壱号機、弐号機、参号機と、常に「故障」という二文字がつきまとい、その修繕に四苦八苦させられた記憶が強く残っています。
路面からダイレクトに力を受けるシャシーはその設計も難しいものです。

データロガー しかし、年を経るごとに設計が洗練されていくのは世の常か。

シャシーメカニズムに関する文献を読み漁り、先人たちの功績を吸収しつつ、そこへ我々なりの解釈をスパイスとして加えることで、
アーム設計シート、ブレーキ制動力計算シート、ジオメトリ計算シートなど、数々の伝統と財産が生み出されてきました。
そして、これをもとに静的な解析を行うことで、タイヤをより効率よく利用できるシャシーを常に追求し続けています。



また一昨年度からはデータロガーに走行ライン、走行G、速度などのパラメータを蓄積しており、動的な解析を視野に入れながら、より高い車輌性能を生み出すシャシーの開発を行っております。